EV BLOG

住宅への給電風景。

2020.09.29

電気を「ためて」「供給」する、新しいクルマの価値。

#蓄電池利用

注目される電気自動車の蓄電機能。

「日産アリア」の発表や、国内外のメーカーの車種投入のニュースなど、電気自動車への注目度が上がっています。
それは、クルマとしての走行性能や、環境性能以外の機能がもたらす、新たな価値にも向けられています。

住宅への給電風景。
太陽光発電で「つくり」、日産リーフに「ためて」、自宅で「使う」。そんな、循環型の新たなエネルギーマネジメントの時代が到来しています。

2010年に初代モデルがリリースされた「日産リーフ(24kWh)」は進化を続け、現行「日産リーフ e+」は、62kWh大容量バッテリーを搭載しています(一充電での航続可能距離はWLTCモードで458km)。いま、その大容量バッテリーの活用が注目を集めています。

大容量バッテリーに蓄えられた電気は、走行に使われるだけではなく、クルマから外部への給電も可能。その機能が広く知られる活動となったのが、2019年秋に千葉県を中心に猛威を奮った令和元年台風15号(以下「台風15号」)の、被災地における「日産リーフ」の給電活動でした。

※日産リーフから外部への給電には、別途専用機器が必要です。

災害時に発揮された、日産リーフの給電能力。

台風15号の被害により、インフラである電力網が機能しなくなった千葉県の被災地に集結したのは、日産自動車および首都圏の日産販売店から提供された、53台の「日産リーフ」でした。
各車は、避難所をはじめ福祉施設や保育園などへ、パワー・ムーバー(可搬型給電器)とともに配備され、照明や携帯電話の充電など、被災地における各種電力の供給を担ったのです。

夜間外の給電風景。

夜間外の給電風景。
派遣された「日産リーフ」は、停電していない地域から停電している地域へと、その大容量バッテリーを活かし、電気を届けました。

公民館での給電風景。

公民館での給電風景。
避難施設となった公民館などにも「日産リーフ」を派遣。音もなく静かに給電された電力で照明を点灯。夜間作業をサポートしました。

スマホへの充電風景。

スマホへの充電風景。
日常以上に欠かせない通信手段となった、携帯電話やスマートフォン。避難所では、日産のスタッフが充電コード50本を提供しました。

保育園の扇風機稼働風景。

保育園の扇風機稼働風景。
保育園にも毎日、「日産リーフ」で電力を支援。残暑が残る厳しい天候でしたが、扇風機を稼働することができました。

2020年夏に熊本を襲った豪雨被害でも、「日産リーフ」は、その給電能力を発揮しました。球磨川の氾濫により、床上浸水の被害を受けた老舗旅館からの要請に応え、翌日には現地へと派遣。通信機器や夜間作業の照明用に給電を行い、それは10日間にも及びました。

旅館前での給電風景。
「球磨川温泉 鶴之湯旅館」

旅館前での給電風景。
2020年夏に熊本を襲った豪雨被害において、日産のEV事業部と地域の営業部員及び販売会社の連携により、要請からわずか1日で「鶴之湯旅館」に到着。夜間照明やスマホの充電にと活躍しました。

瓦礫と日産リーフ。
「球磨川温泉 鶴之湯旅館」

瓦礫と日産リーフ。
今回の被災により、電力の必要性を痛感した「鶴之湯旅館」ご主人は、今後は太陽光発電と電気自動車を活用した「エネルギー独立化」を目指しているといいます。

電力供給イメージ

電力供給イメージ
最大出力4,500Wのパワー・ムーバーなら、各1,500Wの電源3つから各種電化製品への給電が可能。エアコンやドライヤーなど、消費電力が激しい製品でも問題なく使用できます。

これらの被災地支援活動は、2018年に始まった日産の日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」の一貫です。この活動は、自治体や企業と連携し、災害対策以外にもエネルギーマネジメントをはじめ、過疎や観光など各地が抱える課題を解決する試みを展開しています。
なかでも注力しているのが、自治体との連携です。近年、自然災害が多発していることもあり、日産販売会社の試乗車(電気自動車)を災害地に無償貸与する協定を、現在全国60以上の自治体と締結しています。

また、経済産業省による、電気自動車など地域のエネルギーリソースを活用する「バーチャルパワープラント」構想が進められるなか、日産も電気自動車を核とした自立可能なエネルギーマネジメントに貢献するため、実証実験を積極的に実施しており、災害に強い街づくりへの挑戦を続けています。電気自動車の大容量バッテリーを活用した新たな取り組みが広がっています。

日産リーフの電力が、“もしもの時”をサポートします。

ご家庭でも「日産リーフ」の電力を活用することが可能です(V2H Vehicle to Home)。一般家庭の電力使用量は、1日あたり約12kWh。通常の定置型電池より大容量な「日産リーフ」のバッテリー(40、62 kWh)ならば約2〜4日間の給電が可能と、自然災害などで自宅が停電した場合も安心です。
大容量バッテリーが実現する、「蓄電」と「給電」能力を誇る“走る蓄電池”「日産リーフ」。このクルマがもつ新しい価値、それはいざというその時の安心感につながります。

V2Hイメージ

V2Hイメージ
V2Hは災害時だけではなく平常時にも利用可能。太陽光で発電した電気をためる等、「卒FIT」対策にも活用できます。V2Hについて詳しくはこちらをご覧ください。

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