
2023.10.11
飯田市の乗り合いタクシー4路線が日産リーフでEV化。再エネ使い完全ゼロカーボン車両として運用開始。
#リーフ #導入企業インタビュー長野県の飯田市では、バス路線が運航できない地域の公共交通として「乗り合いタクシー」を民間交通事業者に委託して運営。そのうちアップルキャブが運航する3系統4路線が、エネルギーの地産地消およびゼロカーボン(脱炭素)を達成し、運用を開始しました。
エネルギー地産地消およびゼロカーボン(脱炭素)の仕組み
① アップルキャブが4路線で使う車両すべてを電気自動車「日産リーフ」に。
② アップルキャブ本社の車庫屋根に、屋根貸しでおひさま進歩エネルギーが太陽光パネルを設置。
③ 同パネルで発電した電気をアップルキャブ本社とEV充電に使用。余剰電力は売電。
④ 余剰電力は飯田まちづくり電力が買い取り、環境価値を非化石証書化。
⑤ 夜間など太陽光発電で不足する分は、非化石証書を付与した南信州ゼロカーボン電気(飯田まちづくり電力が供給)を使用。
走行時だけではなく、事業所まで地産地消のゼロカーボン電力を使用した仕組みとなっています。

車両4台すべて電気自動車「日産リーフ」を使用

車庫屋根の太陽光パネルで発電

太陽光で発電した電気を事務所および電気自動車の充電に使用
2023年9月19日には、乗り合いタクシーの完全ゼロカーボン化を記念して関係者による調印・出発式が執り行われました。

関係3社による調印式が行われました。
式に出席されたタクシー協会長は「ガソリン代高騰を考えると、業界的にもEVに可能性を感じる」とコメントされていました。
今回ご紹介した取り組みは、走行中に二酸化炭素含む排出ガスゼロの電気自動車の導入だけではなく、電力を作る過程で二酸化炭素を排出しない取り組みです。
また、EVの充電だけでなく、事務所や営業所の電力まで含めて、100%ゼロカーボンの電気を使っており、これは全国ハイヤー・タクシー連合会によると、全国のタクシー会社として初とのこと。
地域の多くの方の足となり、全国的にもひろがってほしい取り組みですね。