2017.12.12
中央道、長野道利用。電気自動車「日産リーフ(40kWh)」で東京府中~長野県松本 一泊二日ドライブ(後編)
#ドライブレポート #リーフ#関東
#甲信越
日産自動車の浅井です。
話をしていて「あれ?」と思う場合、お互いの前提が違うことって、ありますよね。
電気自動車の話をしていて「あれ?」と思うことも、いくつかあります。
たとえば、一般道と高速道路の燃費(電費)。
ガソリン車の場合、高速道路の方が燃費がよいので、その前提で「高速でこのぐらいだったら下道(一般道)だともっと悪いんでしょ」or「一般道でこのぐらいなら高速だともっと伸びるよね」ということを言われますが、電気自動車の場合は、一般道の方が電費がいいです。
あと、冷暖房の燃費への影響。
「冷房ONでどうなるか知りたい」という趣旨のご質問をいだくことがありますが、これは「冷房の方が燃費への影響が大きい」という前提ですね。
エンジンがあるクルマではエンジンの排熱を暖房に使えますが、電気自動車の場合、モーターは暖房に利用できるほど熱くはならないので、冷房より暖房の方が電費や航続可能距離に影響が出ます。
(暖房の使用を少なくて済むように、体を直接あたためるクイックコンフォートシートヒーターやステアリングヒーター、乗る前エアコンなどの機能をご用意しているのはそういう理由です)
つまり、実は高速道路を冬に走ってみたレポートというのは、電気自動車にとっては(電費的に)厳しい条件なんです。条件のいいとこだけご覧いただいて、ではなく、いろんな条件で、いろんな地域での具体的な例があった方がいいよね、ということでコツコツと春夏秋冬、東西南北の走行レポートをご紹介しています。
前回の東京→松本に続いて、松本→東京レポートお届けします。
日産EVブログをご覧の皆さまこんにちは。
おとなの女性2人分ぐらいの自重があるレポート担当Hです。
詳しくは書きませんがそういう理由で、あまり暖房使わなくても平気(シートヒーターとステアリングヒーターで充分)なんですが、「暖房OFFのレポートけしからん!ありえない」というご意見も拝見するので、眠くならない程度に暖房ONで走ってレポートお届けします。
今回は松本→東京 走行レポートです。
ルートと充電スポットの確認
まっすぐ帰れば松本ICから長野道に入るところですが、ちょっと安曇野方面に寄り道して安曇野ICから高速道路に。長野道~中央道を府中スマートICまで走りました。
およそ215㎞の行程です。
ルート上の充電スポットは下記6カ所。
長野道
・梓川SA
中央道
・諏訪湖SA
・八ヶ岳PA
・双葉SA
・談合坂(2基)
・石川PA
200㎞ほどの距離の中で6カ所。間隔が一番長いところでも双葉~談合坂の約60㎞ほどです。まぁ、電欠の心配はありません。
(電池残量が減ってくると各種警告が出てくるので、それを振り切って(充電スポットがあるのに)電池切れまで走るのは、相当難しいです)
事前の予想
「くだり基調だから、途中充電なしでゴールまで行けるだろう」
「仮に足りなくても、どこか空いてるところでチョイ足しでいいはず」
では
結果は?
松本のスタート地点はルートインホテル松本IC
充電設備があるお宿はいいですね。
寝ている間に充電できます。
ルートインホテルズさん、全国に充電できるホテルたくさん展開されてます。
ルートインホテルズ 電気自動車用 充電スタンド設置店一覧
この日の朝の気温はマイナス1℃でした。ごらんのようにウインドウ凍ってます。
クルマに乗り込むと寒いし冷たいですよね。
こういう時に役に立つのが
乗る前エアコン。
グレードG、Xのみ
Nissan EV アプリから、エアコンをONにできます。
これは起動前のアプリ画面。
「エアコンを起動する」ボタンをクリックすると、遠く離れたリーフのエアコンが起動します。
Nissan EV アプリ エアコン起動後画面。
この画像だとわからないですが、エアコン起動中は中央の青いファンがくるくると回っています。
地味ぃな動画ですが......乗る前エアコン作動中の車内は、こんな感じになってます。
クイックコンフォートシートヒーターもONになっているので(前回ONにしたままだったので)、シートもあったかくなってます。
「乗る前エアコン」は夏にも大活躍します。
炎天下の屋外駐車場に停めていても、「乗る前エアコン」ONしておくと、車内は快適な温度になっています。
松本市出発時
電池残量 100%
航続可能距離表示 285㎞
エアコンOFFにすると301㎞
ちなみに、Nissan EVアプリでもバッテリー状態を確認できます。
少し北上して安曇野ICから長野道に入りました。
写真は梓川SA(上り) ここにも急速充電器ありますが、94%あるので当然充電はなし。
急速充電器が2基ある談合坂SA(上り)もパス
(↓途中充電することなく走行距離219.8㎞)
東京都府中市に到着。
写真は大國魂神社。
府中市到着時
電池残量 13%
航続可能距離表示 43㎞
松本→府中 平均電費 7.5㎞/kWh
長野県松本→東京府中219.8㎞、途中充電なしでした。
記録詳細
場所
電池残量
航続可能距離表示
の順です。
(各場所名をクリックするとメーター画像をご覧になれます)
松本市
100%
285㎞
↓
梓川SA(スタートからの距離 16.5㎞ 以下同)
94%
255㎞
↓
諏訪湖SA(50.5㎞)
76%
183㎞
↓
八ヶ岳PA(86.2㎞)
61%
155㎞
↓
双葉SA(111㎞)
56%
184㎞ ←八ヶ岳PAよりも増えてます
↓
談合坂SA(171.3㎞)
25%
74㎞
↓
石川PA(205.7㎞)
16%
51㎞
↓
府中市(219.8㎞)
13%
43㎞
まとめ
長野県松本→東京府中219.8㎞、途中充電なしで到着でした。
100%充電でスタートじゃない場合でも、前述のように途中に複数の充電スポットがあるので、安心です(充電待ちを避けてひとつ飛ばしもやりやすくなっています)。
冬でも電気自動車のドライブ、ぜひお楽しみください。
大國魂神社の紅葉
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車両は2017年モデルの日産リーフ(40kWh駆動用バッテリー搭載車)。
Gグレードです。
(基本的に当ブログでは特別言及がない場合はその時点の最新モデルでのご案内となります)
冬タイヤ装着。
乗車人数は常時1人。
エアコンは双葉SAあたりまで暖房をON(22℃設定)。その後は日差しも強く暑くなってきたためOFFたまに送風(換気)に。
走り方は流れに合わせています。
プロパイロットは高速道路や自動車専用道路でご使用ください。安全運転をおこなう責任はドライバーにあります。システムの能力には限界がありますので、システムだけに頼った運転はせず、常に安全運転を心がけてください。
なお、本記事中に電池残量等の数値を記載しておりますが、メーカーとして保証するものではありませんので、あくまで一例としてお考えください。
実際のドライブの際には余裕のある計画を立ててお出かけください。
情報は2017年12月時点のものです。
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